20~30代の女性にみられやすい「線維腺腫」

線維腺腫は、20~30代の女性にみられやすい良性の疾患です。多くの患者さまは、乳房にはっきりしたしこりを感じたり、検診で指摘されて気づきます。
- このようなときは乳腺腺腫の可能性があります
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- 乳房を触るとしこりを感じる
- しこりに触ると動く
- しこりの境目がはっきりしている
- しこりは弾力性に富んでいる
- しこりができたが、その後もサイズが大きくならない
など
- ただし、触っただけでは線維腺腫と乳がんの区別がつかないことが多くあります。 しこりを触れる場合はまず乳腺外科にご相談ください。
線維腺腫の治療について
線維腺腫はしこりができる病気なので、不安に思われる患者さまも少なくないのですが、基本的にはがんとは関連せず、命に関わることはありません。ただし、症状だけでは判断が難しいことが多いので、しこりがあるときは、きちんと医療機関を受診するようにしてください。
線維腺腫と診断され、とくに大きな変化が無ければ経過観察となります。ただし、急速にしこりが大きくなる、3cmを超えている、あるいは患者さまに摘出の希望がある場合には、手術による切除を検討します。