ホルモンバランス変化で発症の多い「乳腺症」

乳腺症は、女性ホルモンのバランスの変化で発症することが多い病気です。乳腺の張った感じや痛み、灼熱感などの症状が現れます。とくに月経前はこのような症状が増悪することもあるのですが、月経後は軽快するため、放置されている方もいらっしゃるようです。しかし、乳がんでも似たような症状が出ることがあるため、念のため、乳腺外科で検査を受けておくようお勧めいたします。
- このようなときは当院を受診ください
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- 乳房を触ると、しこりを感じる
- 乳房が張っている
- 乳房を圧迫すると痛みを覚える
- とくに月経前に痛みがひどくなる
- 乳頭から分泌物が出てきた
- 乳房の付近に違和感がある
検査について
乳腺症自体は、原則として放置していても生命に関わることはありません。しかし、乳がんとの鑑別を行う必要があります。そのため、視触診で乳房のしこりの有無を確認したり、マンモグラフィ検査や乳房超音波検査を行うことがあります。患者さまによっては、患部に針を刺して組織の一部を採取し、その組織を顕微鏡で観察し、乳がんの可能性がないかどうかを確認します。
乳腺症の治療
様々な検査の結果、乳腺症と診断された場合は、経過観察可能です。多くの場合、閉経を迎えることで自然に消失します。