乳腺が炎症を起こす「乳腺炎」

乳腺炎とは、乳腺が炎症を起こしてしまう病気です。急性に発症することも多く、分娩後や産褥期に起こりやすいとされています。乳房が腫れてきて痛みを伴うのですが、この段階ならば、授乳によって乳汁を排出することで症状が軽くなります。しかし、細菌などが原因となって患部が赤く腫れ上がってしまい、発熱することもあります。膿が溜まってしまい、なかなか治らないこともあるので、必要に応じて乳腺外科を受診するようにしてください。
- このようなときは当院を受診ください
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- 片側の乳房に、しこりのようなものを感じる
- 乳房が赤くなっている
- 乳房に痛みがある
- 乳房が熱くなっている
- 乳房を圧迫すると痛みが走る
治療について
産後乳腺炎の初期治療は、分娩された産婦人科にて乳汁が出やすい授乳方法やマッサージの方法をご指導いただき、これによって炎症が治まるケースが多いです。ただし、治りにくい場合もあるので、診察時に炎症の程度を確認し、抗生物質を投与することもあります。患者さまによっては、注射によって膿を抜き取ったり、患部を少しだけ切開して膿を排出させることもあります。